ベトナム技能実習生が活躍しています

今年の8月から、製造業のクライアント企業様が3名のベトナム人技能実習生を受け入れをしています。

毎月の定例ミーティングに参加し、日本人の現場作業者に実習生の様子をうかがうと、みなさん口を揃えて「良くやってくれているよ!」とのうれしい言葉が返ってきます。

この会社では、中期戦略として製造部門を手加工の多いチームと、NC機を使った機械加工主体のチームに分けて、機械加工主体のチームの生産量を拡大するために人材確保を目指していましたが、日本人作業者を募集しても集まりませんでした。ようやく採用としたとしても20代・30代の若手はすぐに退職してしまうという状況が続いていました。

社長さんとしては、戦略実現のためにもなんとしてでも人材を揃えたいとの思いの中で、思い切って技能実習制度を使った外国人雇用に踏み切ったという経緯があります。

初めての外国人雇用なので不安もありましたが、今のところとてもうまくいっており、その要因として次のことが考えられます。

1.経営者の積極的な関与

受け入れしてから3ヶ月間、社長が実習生のアパートに何度も訪れて、不便なことはないか確認したり、食事に誘ったりして、遠い異国に来た実習生を気遣ったことが良かったのではないかと思われます。実習生の了解のもとでFacebookの友達になってプライベートの様子もしっかりと確認しています。

社長が、「この前は、別の会社の実習生をアパートに呼んで酒盛りしている写真がFacebookにアップされていて、楽しそうだったよ。」と目を細めているのが印象的でした。

 

2.日本人作業者からの密なコミュニケーション

日本人作業者のみなさんが積極的に実習生に話しかけており、「他愛もない話」を日々しているようです。その際には、スマートフォンの翻訳アプリを使うなど工夫もしています。実習生も相当努力しているはずですが、日本人の作業者も、ともに働く仲間として自然につきあうということに腐心していることが、今の良好な職場環境につながっています。

 

3.外国人受け入れのための知識を勉強する

受け入れにあたり、定例ミーティングでベトナムという国を知ることや、「やさしい日本語」についての勉強会を実施したことは既報のとおりです。

ベトナム人技能実習生受け入れのための勉強会

 

受け入れしてからまだ3ヶ月であり、これから課題が表面化する可能性もありますが、今できることを継続していくことが大切ですね。

日本人でも、外国人でも、おなじように丁寧にコミュニケーションをとることが職場活性化には重要なのだと、あらためて感じさせられます。