事業承継のXデーが決まらない理由と対策

70代になっても頑張っておられる経営者は多いです。

事業承継の問題は、引き渡す方が承継する日を決めることから始まりますが、なにかと理由をつけてその日を決めようとしない経営者もよくお見受けします。

理由でよくあるのは、後継者が頼りない、後継者がやる気があるのかわからない、後継者と従業員がうまくいっていないなど、後継者の方に原因があるようなことをおっしゃるパターンがあります。

でも、これって経営をやらせてみなければわからないものじゃないでしょうか。

大事な会社なので、わからない状態で引き継ぐのは無責任だとか、心配だと思われるのもよくわかりますが、承継時期がズルズルと伸びて行くことで、万が一のことが起こるリスクや、後継者のやる気が削がれてしまったりするリスクなど、あまり良いことはないように感じます。

他には、借金を少なくしてから渡したいというのもありますが、それはムリなのではないかと。借金を引き継ぐのはだれでもイヤですが、それも含めて事業承継なんです。

これらの心配事は、経営者が一人で思っていることが多いようで、本来はこれらのことこそ後継者と一緒になって悩むべきことなのではないかと思います。

会社の強みと弱みを把握して、何を維持して、何を改善するべきかを客観的に整理することが最初の一歩です。

後継者がいるのになかなか事業承継できない経営者は、引き際を自分で決められない!

「親子喧嘩の間に入るのもコンサルタントの役割です」

経営者、後継者が、会社の目標や課題を共有することで、そこに向かっていくための事業承継のあり方が見えてくるのではないでしょうか。