仕事の“教えられ方”の達人になろう

職場の問題解決をテーマに議論していたところ、若手の離職率が高いという問題が提起されました。

作業スキルを持っている人でも、丁寧に指導できる作業者はなかなかいません。

ベテランになればなるほど、ご自身が新人時代には手取り足取り教えてもらった記憶もなく、長い作業経験から自然と身につけてきたため、どうやって教えれば良いのかもわからないのが実態です。

しかも、口頭で軽く説明しただけだったり、説明なしでこうやるんだとやって見せただけだったりしたあとに、新人が失敗すると、怒鳴り散らす人も多いようです。

個人的な考えですが、超ベテランには、教え方のスキルを身につけてもらうことも現実的ではないと思っています。

この場合、指導を受ける側が「仕事の教えられ方」を身につけることをお勧めしています。

具体的には、TWIの仕事の教え方研修を教えられる側に実施します。

ベテランの作業を観察しながら手順や急所を見抜くスキルを養います。

また、ベテランが無意識でやっているカンやコツが必要な部分を見つけ、たとえば「なぜここを人差し指で押さえているのですか?」というように質問を投げかけて急所を確定できるようにします。

指導者が教えるスキルを持たないと、若手はすぐに辞めていく!

「作業を客観的に分析できると何かと役に立つなぁ!」

ベテラン作業者に敬意を払ってお願いすれば、必ず快く教えてもらえます。

教えられ方のプロになろう!

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