改善計画書の書き方がわかる!?黒字化のシナリオとは
赤字決算になったときの対処法とは
決算が赤字になると、次の一年はとてもイヤですよね。
今日は、次の決算で黒字化させる方法について書いていきます。
さまざまな要因で会社の業績が悪化してしまい、何から手をつけて良いかわからない場合の対処法がわかります。
さらに、この対処法にそって分析したデータは銀行に改善計画を提出しなければならないときにそのまま使えます。
赤字になったら、次の決算で必ず黒字化させよう。
細かいことを省いて、できるだけ単純化して書いたので、ホントにうまく行くのかなと思われるかもしれません。しかし外部環境の激変時期でない限り、わたしの経験上では、この対処法で黒字化できています。
重要なポイントを3つお伝えすると、1つ目は、赤字になっている仕事を見つけること、2つ目は、赤字の仕事ををやめてもまかなえない経費を削減すること、3つ目は、相対的に粗利が高い仕事に注力することです。
1.赤字になっている仕事を見つける
赤字の会社は、どの仕事が赤字なのかが見える形になっていないことがほとんどです。だから最初にこれを明らかにします。
これをやるには、仕事の分類方法を決めて、分類ごとに売上高とそれにかかったコストを計算します。少し骨が折れる作業になりますが、効果は絶大なのであきらめずにやり切りましょう!代表的な事例を取り上げて計算してみても十分に意義はありますよ。
いろいろ理由をつけてその仕事をやめられないと言いますが、そんなことはほとんどなく、結局やめることはできますし、後で思い返すと「それで良かった」となるものです。
2.赤字の仕事ををやめてもまかなえない経費を削減する
一定量の仕事をやめると、固定的な経費をまかなえなくなることがあるので、着手可能なものに限って削減を検討します。
具体的なやり方としては、数字が大きな勘定科目から着目して、その内訳を総勘定元帳で確認します。内訳ごとになぜこの経費が必要か?なんのために必要か?やめられないか?と考えながら削減できるものを探します。
もちろん、人件費は最後の砦です。
3.相対的に粗利が高い仕事に注力する
同時に、当面は既存の仕事の中で粗利が高い仕事を増やす努力をします。
この仕事がどれなのかについても、赤字の仕事を分析するときにあきらかにします。
粗利が高い仕事が明確になったら、なぜその仕事の儲けが大きいのか理由を考えます。たとえば、近隣エリアでは自社しかできないとか、他社よりも仕上がり良くできるとか、早くできるとか。また、お客さんの特徴はどうかなど。理由がわかれば、そのことをPRに使ったり、ターゲットを絞って営業したりと具体的な対策が見えてきます。
さらに、具体的な行動計画や定量的な目標を設定して、社員に説明します。ここは社員全員の力で乗り切ります。
会社を黒字にするのは難しくないですが、集中して取り組みましょう。
さまざまな要因で会社の業績が悪化してしまい、何から手をつけて良いかわからない場合の対処法は以上になります。
じゃあコロナ禍はどうすればいいんだということになりますが、これは売上金額の大幅な不足が赤字の要因となるため、別の問題として対処しなければならないです(別途書きたいと思います)。
とにかく赤字のときには、この記事の対処法を試してみてください。