自社の強みを認識する効果とは
サービス業のお客様で、自社の強みを認識するためのディスカッションを行いました。
具体的には、最初に業務の流れを大まかなプロセスに分ける作業をします。
次に、業務プロセスごとに想定する競合他社との違いや優位性について議論します。
最後に、どの業務プロセスのどのような点が、自社の強みといえるのかについて全員で選択します。
この作業を通じて、当該企業では、受注後のサービス提供場面におけるサービス品質はどこにも負けないという認識を共有することができました。
そして、受注することができ、サービスを体験してもらえさえすれば違いを実感してもらえるという自信を持つと共に、受注前にいかにそのことを営業先に理解してもらえるかが課題であるということがわかりました。
この強みを認識するという取り組みを、全社員で実施したことで、とても良いことが起こりました。
客先に見積もりを提示する段階で「うちはどこよりもサービスをしっかりと提供するので、この見積もり金額となります」というマインドで営業することができるようになり、結果的に粗利益率がアップしたという効果があらわれました。
最前線で業務を行う社員まで強みをしっかりと認識することで、利益率が高まるというところまでは想定していなかったため、とてもうれしい副次効果でした。
「強みをハッキリさせると利益が増えるんだ」
うちの会社には強みなんてないなんて言われる経営者の方も多いようですが、ぜひ一度社員さんを交えてディスカッションしてみてください。