新入社員研修で新人に学んでほしいこと
4月は新入社員研修が続きます。
社会人基礎研修として、①社会人としての意識、②ビジネスマナー、③コミュニケーション、④仕事の進め方をカリキュラムとして、演習中心で体験的に学ぶプログラムを実施しています。
社会人としての意識では、社会の中の組織の中の自分という位置付けと役割を明確に認識することを目的として、「学生と社会人との違い」や「作業と仕事との違い」、「自分の仕事観」をじっくりと考える演習を実施します。学生時代は自分中心で行動していたが、社会人、組織人になると”周りとのつながり”を意識し、自分の行動が組織や社会にどう影響を与えるのか自覚すること、自分の仕事が誰のどんな仕事とつながっているのかを認識することなどを重点的に考えてもらいます。
ビジネスマナーでは、相手を尊重した立ち居振る舞いが型として昇華したものであるという考え方を伝えた上で、ケースに応じた話し方や、コミュニケーション手段の選択と適切な使い方をトレーニングします。
コミュニケーションにおいては、発信側、受信者側が一方的に伝える、受け取るというだけの情報伝達ではかなりの確率でミスが発生することを前提に、双方向で情報を確認し合わないと大きな問題に発展することを体験を通じて学んでもらいます。具体的には、発信者側が口頭である情報を一方的に伝え、受信側は質問もできないという条件下と、質問し合える条件下で成果がどのように変わるのかを体験し、何が起きたのかを振り返ることで、コミュニケーションでのポイントに気づくように指導します。
仕事の進め方では、グループをある製品を作る会社に見立てて、PDCAを回しながら、チームワーク、仕事のQCD(品質・コスト・納期)、改善のやり方などを実践的に学ぶプログラムを提供しています。上司や先輩からの指示を的確にキャッチしないと求められる成果が得られないことや、勝手に判断した場合に発生する問題をリアルに実感することもできます。講師としても職場で起こる可能性があることを想定しながら、緊張感を持って上司役をつとめます。正式な配属前に研修で一度失敗しておく価値は高いと考えています。
このような内容を平均的には2日間のプログラムとして実施し、新入社員に経験させることで、自信を持って初めての職場に臨むことができたらうれしいと思っています。