新人がなぜ辞めていくのか

中小企業は慢性的な人手不足で悩んでいます。

求人広告にお金をかけて、ようやく採用した社員も、すぐに辞めてしまうことがよくあります。

そういう企業に共通するのは、新人の受け入れ体制に問題があるところです。

具体的には、十分に仕事を教えることなく、すぐに仕事につけてしまうパターンが多いです。

転職組も含めて、はじめての職場はストレスがかかるものです。いくら社会人経験が長くても、その職場で働いたことはないので、右も左もわからないですよね。

モチベーションマネジメントの研修で、自分のモチベーションが上がったとき、下がったときを波型のグラフに表現してもらうことがあります。

モチベーションが上がったり下がったときの状況を分析してもらうと、ほとんどの人が異動や配置転換、転職など働く環境が変わったときに下がったと言われます。

つまり、その職場における「新人さん」は誰でも不安を抱えているということ。

誰に聞けば良いかわからなかったり、こんなこと聞いたらバカにされるかなとか、いろいろ考えてしまって、わたしはこの会社でやっていけるだろうかと自信をなくして会社を去っていく。

会社でイキイキと働いている者を指導担当に任命し、職場に慣れるまでの3か月ぐらいは手取り足取り教える体制をつくりましょう。

それ以降は、本人の理解度に応じて指導を減らしていけば良いのです。

社員がすぐ辞めてしまう会社は、採用直後の受け入れ体制を見直せ!

「自分の居場所がないと感じた瞬間に、人はその場を立ち去るだろう。」

新人さん本人も溶け込もうという努力は必要ですが、歓迎されていると感じられる環境づくりは必須です。