「起業論」の授業で大学生と接して感じること

毎年冬になると大学の経営学部で授業をさせてもらっています。

現代産業論(起業論)というテーマです。

100分14コマを使って、起業に必要な心構えや知識を提供するとともに、事例を使ったディスカッションを重ねることで、起業に対して少しでもリアリティを感じてもらおうと取り組んでいます。

学生さんがすぐに起業することは想定していませんが、就職後5〜10年ぐらい経って先のキャリアを考えるときに、起業も選択肢の一つに入れられると良いという思いで話しています。

科目としては数十年続いており、わたしはたしか三代目の講師となります。

時代とともに「起業」について学生に伝える役割が変わってきているとも感じています。

具体的には、日本独特のメンバーシップ型の雇用環境が変化しつつあることで、一つの企業にとどまって仕事をする想定がなくなっている時代になってきたため、キャリアの一つとして副業も含めた起業も考えられるようになっておくと良いのではないかと。

授業をやっていて感じるのは、大学生というのは卒業したら働くことが決まっているのに、驚くほど社会人との接点が少ないということです。

仕事や企業の経営活動のリアルを知るために、社会人と話す機会は圧倒的に不足しています。

まあ、YouTubeなどから情報を得ることもできますが、やっぱり人と会って得られる情報にまさるものはないです。

来年度も担当させていただくことになっているので、日々のコンサル現場で起こる生々しい出来事など、リアルな話題をたくさん提供していきたいと思います。