オンライン講義で目指したのは、「集合受講の意義を見出すこと」でした
大学の講義が全面的にオンラインになって、入学以来キャンパスに通って友達を作ることもままならない、というニュースに接して、なんとかしなきゃと思いました。
でも、一人ひとりが部屋からパソコンを見つめる形で受講する状態で、講義参加のモチベーションが上がるのか不安でもありました。
約80名の参加者を4名ずつ、20室のブレイクアウトルームに割り当てて、いざグループ討議を開始。
講師としてすべてのグループに巡回したところ、1〜2室を除いてほとんどのグループでしっかりとディスカッションしていました。
オンライン講義でも、受講者の皆さんの学びにつながる方法が必ずあるはずだ。
一方的に画面の向こうの講師が話すのであれば、e-Learningと何も変わらないのではないか。
学びの共同体を理念とするケースメソッド教授法を取り入れると、集合して受講する意義を見出せると確信しました。
「グループ討議が終わって、全体画面にみんなが帰ってきたときに、思わず「みんな積極的に参加してくれてありがとう。」と言ってしまうほどうれしかったです。
オンライン講義は、今後も色々な場面で活用されることがあると思いますが、これを一時しのぎのものとせず、価値ある方法を模索していく必要があると思いませんか。