組織は戦略に従うってなんだ?
厳しい局面を乗り越えるためには、痛みを伴うものです。
辛い面もありますが、人事は社長の最後の切り札!迷わずカードを切りましょう。
組織を変えなければならない時には、くすぶっている優秀な若手を管理者に登用することを強く勧めています。
元の管理者の処遇が課題となりますが、それまでの功労や社内の立場にも配慮して、新たに登用する者をサブの管理者に据えて実務を任せる方法が現実的かと。
経営の外部環境変化が起こると、既存組織では戦えなくなることがあります。客先の方針が変わり、今までの営業スタイルでは利益が出なくなってしまったり、品質管理面で求められるアウトプットが出せなくなったりということに直面します。
この場合、最初に組織の上位、つまり経営者が適切に機能しているかチェックします。
たとえば、今までは社員に任せておけば良かった待ちの業務システムだったものを、トップ自らがカスタマイズした商品提案して行くように変革をしていこうという時。社長から細かな情報共有が必要になるが、そのシステムがないため、現場が混乱しまくるなどということがあります。
だから真っ先に経営者の仕事のやり方や変えてもらいます。
しかし、ここをクリアした後の戦略実行段階でもつまづくことがあります。そんなときは管理者の能力不足が原因になっていることが多いです。
従来はトップダウンの指示に従っていれば日々が過ぎていたのに、自ら考えて自組織を動かすことが求められると途端に機能しなくなる管理者がいるものです。
管理者本来のマネジメント能力が求められることになったにもかかわらず、もともとその力がない人が、なんとなく管理者になっていることがあると不幸が起こるのです。
変革のときは「組織は戦略に従う」です。