社会を変えた青色LED
青色LEDの生みの親でノーベル賞を受賞された赤崎勇先生が死去されました。
青色LEDが発明されたことで、今では当たり前になった白色LEDを作ることができるようになりました。
青色に光るチップに黄色の蛍光体を塗布したカバーを被せると白く光るという原理だったはず。
LEDは、一般家庭の照明はもとより、信号機や車のヘッドライト、テレビやスマホのディスプレイのバックライトなど、光源が必要となる、ありとあらゆる製品に使われていますよね。
10数年でものすごい普及速度です。
しょっちゅう取り替えていた家の電球も、いまでは「前はいつ取り替えたっけ?」というぐらい長持ちしていませんか?
わたしが独立して間もない15年ほど前に、新しいタイプの白色LEDを開発するスタートアップ企業の支援を担当させていただいたこともあり、この業界を身近に感じています。
MBAで修了時のプロジェクト研究のテーマもLED企業の技術経営でした。
社会を変えるイノベーションってこういうことを言うんだよな。
このようにビッグビジネスになることがわかっていたから、青色LEDの特許紛争が起こったわけです。
舞台は四国の会社と、愛知県の会社ということで、愛知県の会社でこの紛争の責任者だった方のお話も伺う機会に恵まれましたが、なかなかの頭脳戦だったようです。
科学とビジネスは社会を良くするものだ!
「青色LEDってすごい!」
本当に素晴らしい世紀の大発明をされた赤崎先生のご冥福をお祈りします。