キャッシュレス決済か現金か

クレジットカード払いで使い過ぎてしまうのには理由があった!

最近は少しずつキャッシュレス決済が普及してきましたよね。

今日お世話になった眼科さんでもPayPayで支払いました。

コンビニでは支払う段階になると画面から支払い方法を選択してから払うタイプのレジがありますよね。

このタイプのレジに並んでいると、現金での支払いでまごついている人をよく見かけます。

そういう光景を見ると「まだ現金使ってるのかよー」と思わず心でつぶやいてしまいます。

わたしは会計ソフトへの入力負担をできるだけ少なくするために、極力キャッシュレス決済を心がけています。

そのキャッシュレス決済にも良い点と、悪い点があります。

良い点は、わたしにとっては先の会計処理が楽になること、支払い処理が手軽なこと、小銭が貯まらないこと、ポイントが貯まることなどなど。

悪い点は、無意識なのですが使い過ぎてしまう傾向があること。

実はキャッシュレス決済だと使いすぎてしまうというのには、理由があるのです。

行動経済学の理論のなかで、プロスペクト理論というものがあります。

いろいろな側面があるのですが、その中の一つとして、得をすることよりも損をすることを避けることを2.25倍も優先する傾向があるというものがあります。

現金で支払うのは、その瞬間に損をするという感覚を強く持ち、キャッシュレス決済よりも現金払いの方が負の効用が大きいため、支払いを渋る。

その結果として相対的にキャッシュレス決済の方が、現金の時よりも使いすぎるということになる。

現金だと財布の中身で支出傾向を大まかにつかめるため、その後の支出も抑制できる。

でも今さら現金払いに戻れないですよね。

それでもキャッシュレス決済の利便性を享受するためには、クレジットカード会社が提供しているスマホのアプリで利用金額をマメにチェックするしかないです。

毎日のように金額をチェックすることで、意識的に「損失」を自分に感じさせることができれば、少しはブレーキ替わりになるのかと。

会社の収益管理でも同じ効果を得るためには、経営者自らが毎日の支払いの金額を目で見ることができる仕組みを入れることでしょうか。