創業者はブレることを恐れ、変化することを恐れるな
小牧市に本店がある東春信用金庫様で、10年間創業塾を担当させていただいております。
毎回20名を超える方に受講いただく中で、みなさんの人生の重大な局面に関わる責任を感じています。
創業することで幸せになってもらいたいですし、想定されるリスクを理解してチャレンジしてほしいですし、伝えなければならないことはたくさんあります。
その中でも必ずお伝えしなければならないと思っていることは、創業の目的をはっきりと持つことです。あなたはなぜ創業するのか?について深く考えていただきます。その上でコンセプト固めをする。
具体的な演習の一つとして、自分がどんな価値観を持っているのかを知るためのワークをやります。
創業してから何か迷うことがあっても、自分が大切にしている価値観に立ち返ることができれば、意思決定の方向性にブレが出ないと思うからです。
創業当初は基本的に一人で立ち上げるケースが多いですが、お店づくりや商品サービスづくりの過程で、いろんな人と関わります。身内の人も含めて、さまざまな立場から、ある意味言いたい放題の意見を聞くことになります。
意見を聞いて一喜一憂し、いちいちブレていては自分の強みを発揮したビジネスを立ち上げられません。とにかく最初は自分のことを信じていかなければ、リスクをとって創業する価値がありません。
一方で、ひとりよがりのビジネスはお客様に受け入れられないため、柔軟に対応していく必要もあります。
変化を迫られた時に、どこまで変えるのか、変えてはいけないことは何かを考えるためにも、創業の目的ははっきりとさせておくべきかと思っています。
創業者はブレることを恐れて、変化することを恐れるな!
「自分のことが一番理解できないんだよな」
わたしの創業経験もそうでしたが、実際のところは創業して5年ぐらいは多少ブレながらも、自分のやりたいビジネスの輪郭ができてきて、基盤が出来てくるのに10年ほどかかるものだと思います。
そのプロセスで何度も「この仕事やるべきかな?」と自分に問いかける場面がありました。そんな時に自分の価値観に照らしてみて判断してきました。
自分に合わない仕事をうっかり受けてしまってストレスフルな状態が続くことも何度もあったので、完璧に判断するのは難しいというのが本音ですが、やはり軸は持っておくべきですね。