後継者とともに探す、カイシャの強み
先月から1件、新規の企業支援が始まりました。
テーマは事業承継です。
70代になられる現社長の後継者として、親族の方を指名して経営面の承継をしていくご支援です。
当面の目標は、後継者による方針立案となります。
まずは会社の財務内容を後継者に知っていただくために、直近3期分の決算書を使って説明を行いました。
簡易な財務分析データも用いて、課題となる部分を共有。
次に、現社長に対するインタビューを後継者と実施する形で、経営理念に込められた想いや意味、会社のターニングポイントなどについて話してもらい、会社の強みがどのように形成されてきたのかについて掘り下げました。
現状は、年間の生産実績データをcsvで出力してもらい、客先別、工程別、製品別などの切り口で売上と限界利益の高いカテゴリーを明確にしている段階です。
後継者の方は数年間勤務しており、それなりに経営面のデータを見ることができる立場ではあったものの、どのような切り口で情報を見れば良いのかまではわからずにいたようです。
現社長も、ご自身がやってきたことで、何を伝えれば良いのかについて悩みがあったようです。
ご相談をいただいたときに、後継者の方と一緒に企業診断していくようなイメージが良いのではと思い、提案のうえ契約に至りました。
後継者は、現経営者が大事にしてきたことを真摯に受け止めよう!
「社長のお話をうかがうほどに、好調な業績の理由がわかってきます」
偉大な経営者の後を継ぐのは大変ですが、強みの源泉をはっきりさせて、業務に落とせる部分はできるだけ仕組み化して、あとは後継者の個性で会社を経営していくしかないです。
そのために精一杯のご支援をしていきたいと思います。