知らないと損する決算書の読み方 ビジネスモデルを理解しよう 損益計算書編
赤字になってしまい、銀行員に決算書へのコメントを求めた時「経費が過大ですね。中でも人件費が多すぎます。」などと言われたら、その人は貴社のビジネスを全く理解していないと思った方が良さそうです。
営業赤字の場合、販売管理費が売上総利益を超過するので経費は過大ですし、その中でも人件費の割合は高くなる傾向にあるため間違いではないです。
しかし、そんなもん見りゃわかるわ!
本質は、赤字になるほどまで売上総利益が下がってしまったのはなぜかということです。
売上が下がりすぎたか、売上総利益率が低下したのはなぜか?というところに着眼すべきです。
メインとなる製・商品サービスの売上が下がる、もしくは付加価値が低くなってしまったのはなぜか?を確かめるためには、製造業なら加工している製品の内訳、流通業なら扱っている商品の構成や店ごとの変化、建設業なら現場ごとの採算など、その会社ごとに最適な「売上と売上総利益率を分析する切り口」を探してデータを集める必要があります。
分析する前に、会社のビジネスモデルを理解しておかないと、良い切り口が見つかりません。
どこから何を仕入れていて、会社がどのような付加価値をつけていて、どこの誰に買ってもらっているのか。
これぐらいは決算書を見る前に知っておかないと。
損益計算書を読めないのは、ビジネスを理解していないからだ!
「この人は自分のことしか考えていないな。いつもお願いばかりしてくるのに、うちのことには全然関心がないなんてひどい!」
そういう人には、こちらから積極的に情報提供しましょう。それでもダメなら支店長に担当替えを直談判です!