離職者が多くて困っていませんか?
ホーチミンのローカル老舗企業にてコンサルティングの打ち合わせでした。戦後43年のベトナムでは、30年以上の社歴があれば老舗企業となるようです。
国の経済が急速に成長する中で、会社のあり方、社員の働き方もどんどん変化させていかなければなりません。しかし、組織が変わることは国を問わずとても難しいことです。
今回の打ち合わせでは、老舗企業といえどもまだまだ業容は安定拡大しているのに、新規採用者がすぐに離職してしまうことに悩まれているとのことで、その打開策を提案しました。
いわゆるリテンション対策というものになりますが、われわれの提案のポイントは次の3つです。
1.会社が求める人材像を明確にして、それに基づいて評価する項目を決める
2.個人目標として、評価項目ごとに具体的な行動目標を設定することを支援する
3.目標の進捗を1on1ミーティングでフォローする
どの国でも働く人は、どのような仕事のやり方をすれば会社が求める成果があがり、評価されるのかを知りたがっています。したがって、評価する項目がはっきりしていることが望ましく、項目ごとにうまくやるための目標設定の仕方を上司が支援する体制も必要です。
働く側からしたら、頑張ったら報われる、頑張る方法も上司に教えてもらえる環境があるとなれば、「もう少しこの会社で頑張ってみようかな」という感情になるはずです。
また、1on1ミーティングの良いところは、上司と部下の密なコミュニケーションができることです。組織で仕事をしているので、コミュニケーションをとることは当たり前に必要なことですが、それがなかなかうまくできていない企業が多いのも事実です。
私はコンサルティングのプロセスで1on1ミーティングに立ち会うことが多いですが、社員さんがどんどん成長し、成果を上げていただけるのに正直驚いています。
弊事務所では、日本でもベトナムでも、働く人の気持ちを理解して、モチベーション高く仕事をしてもらえるような環境づくりのお手伝いをしていきたいと考えております。