組織を変革する! リーダーシップの力を最大限に引き出す方法
「リーダーによって組織は激変する!」
業績が悪化している企業では、メインとなる業務の統制が取れていないことがよくあります。社員さんたちは一生懸命に仕事に取り組んでいるものの、組織としての方向性が定まっておらず、個々人が思い思いのやり方で仕事をしてしまうのが問題の根源です。
例えば、品質を重視しすぎて収益を圧迫するような製造・サービスのオペレーションが常態化している企業では、製品の欠陥や納期遅れが目立ち、結果的に赤字が膨らんでしまいます。また、リーダーがいても、会社の経営方針と異なる認識で仕事をしていたり、自分本位な行動に終始していると、組織全体がバラバラになってしまうのです。
このように、企業の業績不振の背景にはしばしば組織の統制不足があり、それがリーダーシップの欠如から生み出されているケースが多いのが実情です。例えば、営業部門では売上至上主義で品質管理を疎かにしたり、製造部門では納期ばかりを気にして無理な生産スケジュールを組むなど、部門間の連携不足が深刻な問題を招きます。また、経営層と現場の認識のズレも大きな要因となっていることも少なくありません。
そのような状況では、組織に支援に入ったコンサルタントが、まずは経営者と丁寧に話し合いながら、適切なリーダーの発掘と育成に取り組むことが何より重要になります。現リーダーに力量が不足していれば、社内で「実力がある」と評される人材をリーダーに登用し、社内に適切な人材がいない場合は社外からの登用も検討します。新任のリーダーには、経営層の意向を十分に踏まえた上で、組織を統制し目標達成に導くための具体的な行動計画を立ててもらう必要があります。
「リーダーってすごいね」
社内登用のリーダーさんで、メンバーより後に入社し年齢も若い方がいましたが、その方がチームの舵取りをするようになってから統制が取れるようになってきました。さらに、組織の課題解決には教育が不可欠だと感じたようで、研修の実施を私に相談し、自ら勉強会の企画運営にも熱心に取り組むなど、実践と研修を繰り返しながらメンバーのスキルアップにも力を注いでいるそうです。
こうしたリーダーの適切な行動と組織への働きかけが、業績悪化に悩む企業を立て直す上で大変重要です。優秀なリーダーが、自らの手で組織を変革し、経営目標の達成に導いていく姿は、まさに組織の”救世主”と呼ぶにふさわしいでしょう。
コンサルタントとしても、企業の経営陣と密に連携しながら、組織の課題を徹底的に分析し、適切なリーダーの発掘と育成を支援することが不可欠です。経営層と現場の意識のズレを埋め、各部門の連携を強化し、全社一丸となって課題解決に取り組めるよう、コンサルタントが橋渡しの役割を果たすのです。
わたし自身にはリーダーシップがあるとは到底思えないので、リーダーとして成果を出される方をとても尊敬しています。しかしそれは自分を正当化するための言い訳にはなりません。むしろ、彼らのように組織に影響力を及ぼせるようになりたいと思うのです。自分のリーダーシップ力を磨き上げ、企業の課題解決に貢献していきたいと考えています。