プロ意識を持ってきちんと仕事しようよ!

義理の両親から妻がヘルプを頼まれて、名古屋市の「なごや新型コロナウイルスワクチン集団接種予約サイト」システムを使った感想です。

それはもう、本当にひどいものです。

コロナ禍の真の意味での正念場において、粛々と接種を進めていくために重大な役割を果たさなければならない予約の手続きが破綻しています。

システムにアクセスしても、何をどうやったら良いのか直感的にわからないですし、よく見て考えてもわからないです。

↓ この画面見てわかる人いますかね?この前後に何も説明されていない状態です。手続きを検索するって何を検索するの?手続き名ってなんだ?施設住所ってどこまで細かく入れるの????

気を取り直していろいろいじって、ようやく出てきたログイン画面からログインできても、そこからまた試練がはじまります。

そもそも、ワクチン確保の問題で、直近分の予約枠がとても少なくてすぐに埋まってしまったという状況で、次の文章が名古屋市のサイトに書かれていました。

『5月12日から6月30日までの接種分としてウェブ予約用に用意した予約枠は全て予約完了となっております。
(中略)キャンセルで生じた予約枠に予約をされたい方は、適宜予約サイトで空き状況をご確認ください。』

上記のとおり予約サイトで空き状況を確認しようとすると、何箇所もある地区ごとのページに入って確認しなければなりません。

地区の予約枠が示されるのは1週間弱で、ほとんどが対象外の「ー」ばかりが表示されます。

「知りたい情報=予約可能日」を探すのに、何ページも移動して確認しなければならず、表示される情報は対象外の「ー」ばかりと、不必要な情報を目にしながら、必要な情報になかなかたどりつけません。

結局空きがないとわかれば、最初のページに戻って別の地区をタップして同じ作業を繰り返す必要があります。

市役所にどんな事情があるのかわかりませんが、こんな最悪なシステムでは市民の批判を免れないと思います。

しかも、これで高齢者の方に予約させるという感覚が理解できません。

電話をかけてもつながらないとなると、あきらめてしまう方も多いのではないかと。

別で厚労省が作っている、「コロナワクチンナビ」は個別接種できるクリニックを検索するシステムでとてもわかりやすいものです。

妻によると、結局こちらで検索して出てきた予約可能になっている近場のクリニックに電話をかけて、予約手続きができたとのことでした。

だったらこのシステムに全ての情報を集約してしまえば良いのにと思ってしまいました。

直感的に情報を抽出できなければ、デジタル化の意味はない!

「縦割りか、地方分権かなにかしらんけど、有事にそんなことやっとる場合か!」

役所の担当者はシステムにうといのかもしれませんが、あまりにもレベルが低すぎます。

そして、ベンダー側からもきちんとした提案はないのでしょうか。仕様通りに作っているという事かもしれませんが、そんな言い訳は聞きたくないレベルです。

社会的にとても意義がある案件に関わることができるんだという仕事の意味を考えて、行政のプロ、システムのプロとしての矜持を持って「きちんとした仕事」をしてもらいたいです。