事業承継×事業再生

最近の4日間で3件の事業再生関係のお問い合わせをいただきました。

全てわたしと直接お付き合いさせていただいている社長からで、それぞれのお知り合いの会社さんについてです。

経営者同士である程度のところまで相談し合う中で、この状態はもっと専門的なところで話してみた方が良いと判断されて、ご連絡いただいたようです。

直接ご相談いただくかどうかはお相手しだいということで、どうなるかはまだわかりません。

詳しい内容は当事者と直接お会いしてからとなりますが、概要をうかがって感じたのは、後継者が決まっていない状態で、かつコロナ禍でビジネスモデルが厳しくなった企業様は破産も視野に入れざるを得ないということ。

逆に事業承継直後に後継者が債務超過に悩まれているというようなケースであれば、いくらコロナのダメージがあったとしても、再生の道を探っていくイメージが持てるということも同時に感じました。

事業承継は、事業再生の成否に影響を及ぼすということ。

事業再生が事業承継に影響を及ぼすことも当然ありますが、コロナ禍だけはそうもいかないようです。

つまり、コロナ禍でできた大きな赤字を補填するための借入金は、本来の事業から考えると負の遺産そのものであり、今後キャッシュフローが回復しても、その部分の返済原資を短期的に確保するのはなかなか難しいと思われるからです。

このことを考えると、高齢になった経営者の気力、体力では立ち向かえないとご自身で判断されて、破産という方向にならざるを得ないというケースが多く発生するのではないかと。

結果的に同じ結論になるかもしれませんが、まずは一度お話を聞かせていただければ、漠然とした不安の解消につながると思います。

そして、事業承継問題を先送りしているあなた、

「借金を減らしてから子供に事業承継の話をすると言っているあなた!成り行きではそんな時期は永遠に来ないですよ!!」

企業は存続してなんぼの存在のはずです。

借金があったとしても、後継者と真剣に将来のことを考える機会を持ちましょう。その時は私たちも全面的にご支援しますから。

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