ケチると節約の違いが何をもたらすのか?
資源配分は経営戦略そのもの。
数年先のビジョン達成のための経営戦略を明確にしなければ、何を目的に、何に、いくら投資すべきか?という意思決定ができません。
さらに、会社のお金はとても大切です。つねに投資対効果を数字で把握して、資金投入を根拠あるものとしたいものです。
社歴50年の製造業さんが品質問題で苦しんでいます。
20年前に設備投資したプラントをきちんとメンテナンスしてこなかったツケが回ってきたのですが、なぜそうなったかというと、お客さんからの品質要求を軽視し、設備保全をケチったからです。
誰のための設備なのでしょうか?
お客様が満足する品質の製品を造るための設備という視点が完全に抜け落ちて、お金がもったいない、この程度の製品で文句言うのはおかしい、などという自己中心的な考えがあったようです。
さらに、品質を維持向上させることで得られるメリットを定量的につかむことができていなかったことも大きな要素だと感じています。
お金は大切ですが、根拠なくただケチってしまうと、あとからしっぺ返しにあうのです。
ところでわたしは、4年以上前に買ったiPhone 8plusをいまだに愛用しています。
機能的には何の不満もないのですが、急にバッテリーの持ちが悪くなってしまったことから、いよいよ買い替えなければならないか?と思いました。
が、Appleが公式にバッテリー交換サービスをやっていることを知り、さっそく利用。
これであと2年くらい使えそうです。
そういえば右耳用のAirPodsが使えなくなってしまい、そのままにしてあることを思い出す。
いろいろググってみたらこちらも非公式ながらバッテリー交換できることを発見、きちんと治って返ってきました。
両方とも買い換えると結構な金額になるけれど、5〜6千円ずつでそれを回避でき、賢く節約したなと悦にいっています。
これは個人的な消費の意思決定の問題ですが、常に最新を追い求めるか、長く使ったり、中古で済ませるなどの小さな節約を積み重ねることに意義を感じています。
節約するのは、チャンスが到来した時に勝負するための資金を確保するためという側面もあります。
人生というものを個人的に経営していくうえで、そのときどきに勝負をかけて投資すべきと判断したことには、高額でもケチらずにお金を使ってきた結果、十分なリターンを得てきたという自負はあります。
節約とケチるは結果に違いが出る!