これから増える?倒産件数と、今からやるべきこと
倒産とは?
最近はコロナ倒産がこれから急増する?というような記事を良く見かけます。実際、1,000件を超えているようです。
縁起でもないことですが、会社が倒産するのはどんな時でしょうか?
それは、お金が支払えず、事業を継続できなくなった時です。
支払わなければならないお金のことを、負債とか債務という呼び方をします。
債務が支払えなくなったらどうするのか。
「会社のものを売り払ってできたお金で、払えるだけ払います」だとか、「全額は払えませんが、まだ事業を続けたいので、少しずつ払うということで了承してくれませんか」とかいろんな手法が考えられます。
その手法は、法的整理、私的整理としてラインナップされています。
リスケジュールとは改善するための時間をつくること
難しい用語や内容は置いておいて、ここまでのことをする前に、まず考えてやるべきことがあります。
それは、支払えないから待ってもらうということです。
待ってもらう相手を考えるときには、まず最初に金融機関さんに相談することをおすすめしています。
当然ですが、追加で貸してもらえればそこで一旦は解決します。今はコロナ融資があるので比較的調達しやすい環境です。
しかし、赤字が続いていたりすると「次の決算が出てから」と言われて貸してもらえないこともありますよね。
そういうときには、返済の棚上げ、つまりリスケジュール(リスケ)をお願いします。
金融機関さんはお金を貸すプロなので、貸したお金が返ってこない時のことも想定して貸しているから大丈夫です。
当然、借りた会社がお金を返せない時にどう対処するかのノウハウもありますし、それで金融機関の事業がストップすることもありません。
ですから、相談すればどうすれば良いか回答がもらえますし、返済の棚上げの対応もしてくれます。棚上げし続けられるわけではないですが、とりあえず改善するための時間をいただくという気持ちでお願いします。
もし社員さんに「今月の給料の支払いを待ってくれ」と頼んだとしたらどうなると思いますか?
社員さんには生活があり、家賃やローン、携帯代など毎月の給料を当てにしていますから、今月の給料なしでいいやとは絶対になりません。
仕入先や外注企業さんも同じで、代金回収ををあてにして物を仕入れたりしているので、支払われないと事業が続けられません。
でも、こちらは持ちつ持たれつの関係の中で、できる範囲で無理を聞いてくれる可能性もあるでしょう。
リスケ中にやるべきこと
金融機関さんへの支払いを待ってもらってもお金が減っていく状態は、すぐにでも解消しなければならないです。
とにかく、入ってくるお金より出ていくお金が多い状態を逆転させるしかありません。
「入るを量りて出ずるを為す」
国の予算を決めるときに、30年間の収入を参考にしながら支出を考えましょうという意味です。
ということで、まずは入ってくるお金がいくらあるか計算する。収入に見合う支払いにしていく。これしかないです。
これ以上支払いが減らせないというところで、収入を増やすことも考える。
倒産の2文字が頭をよぎったときには、この順番で乗り越えましょう。
会社はなかなか倒産しないもの。あきらめずに改善をし続けよう!
「お金の心配っていやですよね」
高利借入したり、支払手形を乱発するというようなことがない限り、会社はなかなか倒産しないものだと思っています。
収支を改善するためには少し時間がかかります。
ですからその時間さえ作ることができればなんとかなるはずなので、あきらめずに取り組みましょう!