問題解決力を鍛える研修
今日明日と、某製造業様で中堅社員向けの問題解決力向上研修に登壇しています。
問題解決といえば、わたしが日頃から仕事として取り組んでいることですが、製造現場や製品開発、生産技術といった部署の社員さんだと、財務諸表も見ることはないですし、会社全体のことを考えた経営戦略についてもあまり縁がない業務となるため、問題解決の事例をお話しする際に少し苦労します。
組織の問題を解決するためには、論理的に考えることが前提となることもお伝えしながら、論理思考のトレーニングも実施しています。
論理的である条件は「筋道が通っていること」と「曖昧さがないこと」であり、この二つが揃わないと意見を聞いている側としても「ん?なんかおかしいな」とか「どうもしっくりこないなぁ」という感覚に陥ります。
論理思考のトレーニングを積むことで、そのおかしな部分やしっくりこない原因をはっきりと指摘することが可能となり、その指摘を自分に向けることで、クリティカル(批判的)にものごとを考えることが可能となります。
論理的に考えるためには、自分に対してツッコめる人になるという目標を持つのも良いのではないかとお伝えしています。
「本当にこの分析結果だけでこの結論を述べても大丈夫かな?他の人にも確認しておいた方がいいかな?」というように、今考えていることに対して、他の人からどんなツッコミが飛んできそうか想像をしながら考え抜くことが論理的に考えるベースとなると思います。
こう考えると、仕事で想像力を働かせることってとても重要なことだと最近いろいろな場面で考えることが多いです。
想像力を働かせるためには、仕事そのもののことをよく知らないといけないですし、一緒に仕事をする仲間の立場や事情なども頭に入れておく必要もあるので、なかなか難しいことではありますが、仕事を円滑に進めるために必須なスキルなので、仕事上の想像力を磨くためのトレーニング方法も、今後考えてみたいと思います。
話がそれました。
個人的な考えですが、6ステップある問題解決ストーリーの中で、1番目の「問題発見」と2番目の「原因分析」の論理構造がしっかり構築できれば、7〜8割がた問題は解決できると思っていますので、このあたりのポイントに重点を置いて、明日も研修を進めていきたいと思っています。