ごきげんな10年後のBS

10年後のBS考えるのは、なかなか面白いですよ。

ぜひやってみてほしいです!

粗利を稼ぐには、自社の強みを活かせるビジネスを見つけて、そこに集中するということになります。

ビジネスチャンスに関しては、経営者が日々アンテナを高くしていないと、情報が集まりません。

政治、経済、社会、技術の大きなうねりを感じながら、業界の動向や、市場と顧客、ライバルの動きなどから気になる「キーワード」を見つけましょう。

キーワードが見つかれば、それをアンテナにして、関連する情報に触れる機会を増やすことができるはずです。

名古屋市主催の「1日でわかる!金融機関にも評価される経営計画セミナー」に登壇しました。

どんな計画をつくるのかというと、金融機関に提出するという前提なので、数値計画は必須になります。

数値計画には根拠が求められるので、直近数年の決算書をベースに目標数値を設定します。

中長期の計画の場合は、PLの計画だけでなく、できればBSの計画も作りたいところです。

金融機関さんが求めるからつくるという意味ではなく、たとえば10年後の会社のビジョンに到達した時のBSはどうなっているのか?どうなっていたいのか?を考えるのです。

大きなところでは、自己資本比率を何パーセントにしたいのか、借金はいくらで、有形固定資産には何が増えていて、何が減っているのかなど、BSの主要な科目ごとに検討していくと、その数字にするためには、具体的に何をしなければならないのかを考えることになります。

BSの姿を変えるためには時間がかかります。

だからこそ、中長期の計画を立てるときにBSを意識してほしいのです。

金融機関が企業を評価する基準で最も重視されるのは「安全性」であり、これはBSのことが主体になります。

安全性を高めるためには、端的にいうと利益を出し続けなければなりません。

利益を内部留保していけば、純資産が厚くなり、安全性が高まります。

突き詰めていくと、いかに付加価値の高い仕事に集中して、継続的に粗利を稼ぐかというところになります。

経営計画は、粗利を稼ぐために何やるかが大事だね。