信頼なくして信用なし
先日ポッドキャストの番組を聴いていて「信用」と「信頼」の違いについて考える機会がありました。
「信用」は、それまでの行為・業績などから、信用できると判断すること。過去から現在に至るまでの事実情報に基づくため、客観性があり、目に見えやすい。
「信頼」は、信じて頼りにすること。頼りになると信じること。頼という字にはあてにする、期待するといった意味がある。未来の行動を信じて期待することであり、主観的・精神的なもので、形がない。
銀行員時代を思い返すと、創業間もない事業者には簡単に融資ができないということが常識であり、それは信用するための材料が不足するからで、具体的には商売の実績としての、売上や利益などの数値データが十分でないからです。
しかし、そのような中でも信頼できると思った人には、なんとかして融資できないかといろいろ思案したものです。
その人の外見や言動、振る舞いなどを見て、直感的に信頼を抱く可能性はあります。
事業に対する思いが強く明確で、その実現に向けて真摯に取り組んでいる様子を拝見することができたら、信頼したくなりますよね。
逆に信頼できないなと思ってしまう人は、即物的でお金優先の人、自分の価値観でしかものを見ない人、努力を惜しむ人、すぐにあきらめる人など。
他人や自分を信頼できない人、将来成長するという期待が持てない人は、人からも信頼されないのであると、わたしは考えます。
年齢が若かったり、経験不足だったりするなら信用がないのは当たり前。
今の時点で信用がないなら、まずは信頼してもらうように努め、一度信頼してもらうというチャンスを得たならば、それに真剣に応える。
この積み重ねが将来の信用につながるはずです。
信用は信頼にしっかり応えた積み重ねだ!
「チャンスをつかむというのは、信頼に全力で応えるということか」
「信用」は相手に対する一方的な評価であり、「信頼」はお互いの気持ちのやり取りの上に成り立つ感情であると言われます。
自分がどう感じるかより、相手がどう感じるかを考えながら仕事にあたり、信頼を集めて、信用を作りましょう!