コンサルタントは経験力を鍛えろ!
コンサルタントとしてお仕事をしていると、自分が長年経験してきたことがお客様のお役に立つと実感します。
わたしは銀行で決算書を分析しながら融資案件を作り上げることを通じて、良い会社と、そうではない会社が、どのようにしてできあがるのかを見てきました。
毎日違う会社の決算書を見るため、業種や会社ごとに財務構造や収益構造が違うことに気づくことができました。
毎年同じ会社の決算書を見るため、投資や借金した結果、決算書の数字がどう変化するのかがわかります。
経営者に最近の事業活動や、投資内容、事業計画をヒアリングして融資案件の稟議書を書くわけですが、審査部からツッコミが入りそうなところはあらかじめ理論武装しておく必要があります。
そのためにも、決算書の数字で少しでもおかしなところや、気になるところは事実をつかむことは当然やります。
事業でこんなことやあんなことに取り組んだから、この数字になっています。と言い切れるところまで会社の実態を把握するのです。
こうしてみると、わたしは事業活動と財務数値の結びつきを常に意識して仕事をしてきたということになります。
このことが、今のコンサルティングにめちゃくちゃ役立っています。
財務データから企業の問題となる事業活動のあたりをつけて、ヒアリングや調査で確かめることが自然とできてしまう(自画自賛!)。
でも、問題点がわかったとしても、解決できなければ意味がない。
独立してから、これにとても苦労しました。
解決した経験がないと、自信を持って提案できませんし、自信がある提案でも、実行してもらわなければ変化しません。
実は、この実行してもらうためのスキルは、ずっと掘り下げているテーマです。
少しだけ紹介すると、コミュニケーションの理論やスキルを駆使したり、社員を教育しながら解決策を実行できるようにしていくなど、日々勉強です。
自分の経験が強みになるのは間違いないけれど、それを活かすためにもさらに、意図的に経験を積むことも必要です。
コンサルタントは、自分の強みを活かすための勉強をし続けろ!
「経験がお客様のためになる!」
自己分析ができないと、戦略も考えられないです。
ですから、自分のことを振り返る作業はとても価値あることですよ。