中小企業診断士の実務補習とキャリア
中小企業診断士試験の実務補習が今日で終わり、6人の中小企業診断士が誕生しました!おめでとうございます。
みなさん約1カ月半もの長きにわたって3社の診断を実施され、精魂つき果てたという表情をされていましたが、名刺に資格名を印刷したり、診断士の集まりに参加されたりしながら、じわじわと喜びを実感されるのではないかと思います。
ということで、みなさんの様子を拝見していたら、自分が資格をとって独立するまでのことを思い出したのでお話ししてみたいと思います。
自分の経験からお伝えしたいのは、なんとなく興味があることには首を突っ込んでみて、いろいろ動いてみることで、思わぬ情報に接することができ、もしかしたら人生変わるかもしれませんよ!ということです。
心理学者のクランボルツは、予期しない出来事がキャリアの道筋を拓いていくという考え方を示しており、それを「プランド・ハップンスタンス(planed happen stance):計画された偶発性」と呼んでいます。
キャリアの大方は自分でも予想しなかった偶然に左右される。だったら意図的に行動してその中で出会った偶然をチャンスに変えることができるのでは?という理論です。
わたしは、この理論を知っていたわけではないのですが、結果的にこの通りになったようです。
小さな工場の経営者だった父からの勧めで銀行に就職しましたが、経営の勉強をしておかねばと中小企業診断士の試験勉強をすぐに始めました。
仕事の多忙を言い訳に、二次試験の勉強をやめてしまいあっという間に10年が経過。
支店長との面談で自己啓発目標を書くことがあり、それをきっかけに勉強を再開して、運良く試験をパス。
三次実習で経営診断の魅力にハマってしまいました。
実習を指導いただいた先生の「独立希望ならこんな仕事あるよ」というお声がけに思わず反応してしまい、資格取得後3ヵ月で独立の道に進むことになりました。
自分では、コンサルタントになりたいと明確に思ったことはないという認識でした。
でも思い起こせば、目標管理シートには毎回のように調査部や総合研究所への異動を希望していましたし、ミニMBAのような社内研修にも手挙げ参加していたことを考えると、無意識のうちに気になっていて、それなりにコンサルタントに関係する情報に触れようとしていたんだと思います。
思い続けて動いていると、チャンスに巡り合えるのは本当だった!