職人さんとマネジメント
製造現場の職人さんは、字を書くことを嫌がるとか、人前で話すことが苦手だとか勝手に理由をつけて、マネジメント的なことについて何も期待しない経営者と出会うことがあります。
たしかに一理あるなと思うのですが、そうやって現場を巻き込むことができないと、会社の方針を展開していくのに苦労します。
現場の細かなことまで経営幹部がチェックして、良くしていくのには限界があります。
できるだけ作業している本人たちが考えて決めて、動いてもらう方が、ものごとが前に進むものです。
あるクライアントさんでは、社長が長年かけて粘り強く働きかけてきた結果、それに呼応するように、職人さんたちが主体的に改善の活動をしてくれています。
「職人さんだから」というステレオタイプで思考停止してしまっては、結局自分の首を絞めることになる。
現場を信じて役割を与えて向き合えば、ゆっくりだけど前に進むものなんですね。
職人さんでも、マネジメントのことを考えられるはずだ。
「あの頃からずいぶん会社が変わりましたよね!と社長さんと楽しく昔話できるのは最高です!」
できるだけムリ強いせず、簡単なやり方を模索し続けること、そしてあきらめないことがポイントです。